十一面観世音菩薩が安置されています。諸説ありますが、昔、地元漁師の網にかかったもので、この地に祀ったのが「玉川観音」の始まりと云い伝えられています。越前西国三十二番札所で、かつて天然の洞窟にありましたが、1989年7月、岩石崩落事故後、新設された人工洞窟内にうつされました。海を一望する境内を進み、本殿がある洞窟内は、越前焼の灯りとりの光に包まれ、幻想的な雰囲気を醸し出しています。像は唐様式で泰澄大師の作と云われています。
毎年、7月17日18日に「玉川観音大祭」が行われています。18日には、ご詠歌も唱えられます。「玉川観音」が現在の場所にうつり、しだいに人々の記憶から忘れ去られることになっても、玉川地区ではずっと観音さまへの信仰が続けられてきました。その大祭を盛り上げ、「玉川観音」にかつての賑わいを取り戻そうと、玉川観光協会のメンバーにより、2019年から「玉川観音祭」が始まりました。玉川地区は、小さな漁村で、お宿のご主人自らが、イカ漁やサザエ漁をしています。その新鮮なイカやサザエを提供させて頂くことで、玉川地区の特色をご紹介し、多くの方にご参拝を頂きました。令和に復活をした賑わいの光を消すことなく、次世代にも伝えたいという想いで準備を進めていたところ、今年は、新型コロナウイルスという新たな試練に翻弄され、観音祭は自粛となりました。しかし、はるか昔より受け継がれている「玉川観音大祭」は、地域の人々の心の拠り所であり、海上安全はもちろん、疫病退散も込めて開催をさせて頂くことになりました。昨年の復活を来年につなげるため、大変ご要望の多かった1年に一度の「限定御朱印」をオンラインにて授与させて頂きます。
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